どんなに優れている人でも、「強み・弱み」はあります。経営も同じです。
また会社の規模に関わらず、「問題や課題」はあります。
しかし、改善していかなければ経営の「質」と会社の「価値」は上がりません。
むしろ放置すると、悪化し経営自体が維持できなくなります。
よくある問題、課題には
①.売上が伸びない
②.利益が残らない
③.商品が売れない
④.顧客が増えない
⑤.従業員が育たない
⑥.宣伝や情報発信が苦手 等、様々です。
大切なことは、焦らず一つ一つ確実に理解し対応していくことです。
少しでも「弱み」を減らし、「強み」に変えていかなければいけません。
人にも「強みと弱み」があります。
確かに印象に残るのは「強み」ですが、一度「弱み」が目立ってしまうと、人の評価は変わります。
また、「強み」だけでは信頼度は高まりません。
しかし、「弱み」が少しでも改善されると印象は変わり信頼度は高まります。
経営も同じです。「弱み」を隠し、「強み」だけでは成長はありません。
意識しておくべきことは、全ての問題、課題は繋がっているのです。
部分的に修正するより、全体的にバランスを整えることが最も重要なのです。
スポーツもビジネスも勝負の世界です。相手は勝つためであれば、「強み」だけでは勝負しません。
必ずと言って良いぐらい、相手の「弱み」を攻めてきます。弱みを攻め強みで決着をつけるのは、勝負の世界では当たり前のことです。
全ての問題・課題には共通点があります。「共通の弱み」から、問題・課題は発生しているのです。
しかし、すぐに弱みを強みに変えることはできません。時間もお金もかかるからです。
まずは「全ての問題・課題は繋がっている」ことを認識しましょう。そして、焦らず少しずつ改善する意識をもつことから始めましょう。
部分的な弱みを指摘をして、原因と判断する場合があります。間違ってはいませんが、正しいとも言えません。
部分的な修正は、全体のバランスを崩すこともあるからです。
「木を見て森を見ず」という言葉があります。小さなことに心を奪われてしまい、全体を見通さない結果になることのたとえです。
目の前の弱みだけの修正が、結果として強みを潰すことにも成り兼ねないのです。
例えば、「売上が伸びない」という課題だけを解決しても、本当に解決できたとは限りません。
作物を育てる場合と同じです。
優れた「種子」を使っても「土、栄養分、日光、害虫駆除、メンテナンス」等を怠ると優れた作物は育たないのと同じです。
このように部分的な問題、課題の解決も必要ですが、まずは全体のバランスを整える必要があります。
全体のバランスとは、経営(事業)が「管理されている状態」のことです。
経営は結果が全てですが、将来に向かって維持・拡大のためには、
「管理されている状態」を作り、経営のバランスを整えることが重要なのです。